世界の戦い

4月9日に開催されたボクシングの「世界ミドル級王座統一戦」で、
ロンドン五輪金メダリストの村田諒太選手がゲンナジー・ゴロフキンと戦い
ましたが、惜しくも敗れてしまいました。
 
「日本ボクシング史上最大のタイトルマッチ」と言われ、世界が注目する
一戦でした。ファイトマネー(ゴロフキン=15億円、村田=5億円)から
見ても、いかに一大イベントであったかが分かります。
 

コロナウイルスの影響で、村田選手の試合は延期が続き、この日が2年4ヶ月
ぶりのリングとなりました。
これまでの度重なる試合延期は、心身とも非常に厳しいものがあったようです。

 
ゴロフキン選手は、村田選手と戦うまでのプロ戦歴が、43戦41勝(35KO)。
最強のボクサーです。そんな最強のゴロフキン選手の前に、9ラウンドTKO負け
となってしまった村田選手ですが、2人の試合は本当に感動するものがありました。
 
試合後のリングインタビューで、村田選手はこう語りました。
「2人が無事にリングから降りられることを、感謝したいと思います」
この言葉から、まさに命を懸けた死闘であったことが分かります。
 
スポーツイベントも興行なので、試合外のパフォーマンスで盛り上げ、マスコミが
またそれを取り上げるのもよく理解できます。ただ、私は村田選手のような寡黙で
自分の信じた道をひたすら努力し続ける選手に魅力を感じます。
 
彼は別のインタビューで、こう語っています。
「自分でやると決めた練習は、どんなにしんどくても煩悩が出てきても、それに
打ち克って毎日やり抜きました。
妥協せず自分との闘いに勝利し、人より1%プラスした101%の努力をしていた
から、運とか縁に恵まれて、たまたまの追い風を受けることができたんです」
彼の人となり、謙虚さが現れた言葉だと思います。
 
今後について、村田選手は、引退か現役続行かまだ表明していませんが、

その決断に注目しています。

 

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