新紙幣

7月3日、20年ぶりとなる新しい紙幣が発行されました。
新紙幣には、それぞれ新しい人物がデザインされています。
3人の人物について簡単に説明します。

一万円札:渋沢栄一
渋沢栄一は、「日本近代社会の創造者」と呼ばれる人物です。
幕末に一橋慶喜(徳川15代将軍)に仕え、明治維新後は政府で働きました。
その後、日本で最初の銀行である第一国立銀行(現みずほ銀行)や東京証券
取引所などの設立に尽力。また、東京ガスやキリンビールなど、生涯で500
以上の企業に関わったといわれています。
新一万円札の裏面は、東京駅の丸の内駅舎が描かれています。
 
五千円札:津田梅子
津田梅子は、政府が欧米に派遣した「岩倉使節団」に加わった最初の女子留学生
の1人です。1900年に、私立の女子高等教育機関としては日本で初めての
「女子英学塾(現津田塾大学)」を設立しました。女性の地位向上と女子高等教育
の普及に大きく貢献しました。
新五千円札の裏面は、フジ(藤)の花が描かれています。
 
千円札:北里柴三郎
北里柴三郎は、「近代日本医学の父」とも称される微生物学者です。ドイツに留学
して細菌学者のコッホに師事し、世界で始めて破傷風菌の培養に成功、治療法を開発
しました。帰国後も伝染病予防や細菌学の研究に取り組み、1894年にはペストの原因
調査のため香港に赴き病原菌であるペスト菌を発見しています。
北里大学の前身となる「北里研究所」を設立したほか、慶応大学医学部の創設にも尽力
しました。
新千円札の裏面は、葛飾北斎の「富嶽三十六景(神奈川沖浪裏)」が描かれています。
 
 
ネット上では、新紙幣が「おもちゃのお札みたい」など言われていますが、
そのうち見慣れてくるのでしょう。
 
新紙幣が発行された目的は、「偽造紙幣が作られることを防ぐため」で、
今回の新しい紙幣には、多くの最新技術が使われています。
 
コロナ以降は、日本でも、ようやくキャッシュレス決済の普及が進んできました。
世界の国々では、「デジタル通貨」の導入議論も活発化しています。
今回の新紙幣は、もしかすると最後の紙幣になるかもしれませんね。
 

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