責任

政府は、日銀の黒田東彦総裁が4月に任期満了を迎えることを受け、
次期総裁に植田和男氏の登用を決めました。
黒田東彦氏は、2期10年に渡り日銀総裁を務めました。

黒田氏は、就任当初に「2%の物価安定の目標」を掲げ、2年程度で達成
するとしていたものを、在任中、6回に渡り達成時期を先送りしました。
結果、「2%の物価安定目標」の達成は出来ませんでした。
 
黒田氏は、自らの政策を「異次元の金融緩和」とうたい、
黒田バズーカ」とも言われ世界を驚かせました。
 
 
日銀は、10年もの間、ひたすらに金融緩和の道を突き進みました。
下記の数字を見るだけでも、その「異常」ぶりがわかります。
 
 ・10年での国債購入累積額は960兆円
 ・時価ベースで50兆円にのぼる上場投資信託(ETF)の購入
 ・全てを含めると累積1,550兆円の資産の買い入れ
 
これだけの「異常」なことを行った訳ですから、今後は想像を超えた副作用が待ち
受けいます。
経済への影響がとても心配されます。
 
目標を一度も達成することなく、10年にもわたり組織のトップが変わらないなど、
一般企業(オーナー会社除く)ではありえないと思いますが、、、。
日銀の立場からすれば、『政府がもっとしかっり成長戦略を実行してくれていれば…』
というところでしょうか?
 
 
黒田氏への評価は、5年後、10年後の日本経済が示してくれるでしょう。
日銀の人事権は実質政府がもっていますから、その責任は勿論政治にもあるわけです。
いまの国会を見ていても、お金をばら撒く政策のオンパレードです。
本当にこの国は大丈夫かと、日々心配になります。
 
日本は「失われた30年」といわれ、1990年代以降、経済成長することは
ありませんでした。


 
かつて日本は、「経済は一流、政治は三流」といわれた時代がありました。
いまは「経済は二流、政治は四流」というところでしょうか、、。
ただ、「政治がダメだ」と言っても、議員を選んでいるのは、我々「国民」な訳
ですから、全く人のせいにはできません。
 
この4月には、全国で、4年に1度の「統一地方選挙」が実施されます。
ということで、皆さん投票には必ずいきましょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です