長いトンネル
コロナ禍以降、外国人からの就労相談がグッと増えてました。
飲食、宿泊業がコロナで大打撃を受けた影響から、仕事を失った
外国人が本当にたくさんいます。
仕事があれば、皆に就労先を紹介できるのですが、現状は厳しく、
私もなかなか力になることができません。
彼らは帰国を望んでも航空便の欠航で帰ることができず、日々の
生活にも困窮する人が増えています。
終わりの見えない長いトンネルが続くため、彼らの精神的な負担も
かなりなものです。
いま日本には、外国人労働者が166万人います。また、留学生は、
34万人です。彼らは日本人に比べて、常に弱者になりがちです。
日本の経済を支えてくれている彼らの存在を無下に扱うことは、
許されることではありません。
行政には、更なる支援をお願いしたいと思います。
先日、下記の書籍を読みました。
とてもお薦めの1冊ですので、ご紹介です。
ルポ技能実習生(ちくま新書) 澤田晃宏
序章 ベトナム人技能実習生になりたい
第一章 なぜ、借金をしてまで日本を目指すのか
第二章 なぜ、派遣費用に100万円もかかるのか
第三章 なぜ、失踪せざる得ない状況が生まれるのか
第四章 なぜ、特定技能外国人の受入れが進まないのか
第五章 ルポ韓国・雇用許可制を歩く
私も3R協同組合(http://three-r.org/)にて、「技能実習」事業に関わら
せて頂いていることもあり、ベトナムにはもう10回近く行っています。
これまで、私がベトナムで見聞きしたこと、経験したことと違わぬ内容が、
筆者の取材に基づき書かれています。
この本を読めば「技能実習制度」の生々しい実態が分かりますので、外国
人雇用に関わる全ての人には、是非読んで頂きたい書籍です。