選ばれる国
「特定技能制度」の運用に関する基本方針が、
改定されました。
特定技能制度は、「一定の専門性と日本語能力を持つ外国人材」を受け
入れる制度で、2019年にスタートしました。
今回の改訂により、2024年度からの5年間で、 現行の2倍以上の
82万人を上限に受け入れが可能になりました。
また、新たに追加業種として、自動車運送業、鉄道、林業、 木材産業が
加わり、対象分野が計16分野へと拡大しました。
現在、特定技能の在留資格で働く外国人は、208,425人( 令和5年末時点)
ですから、受け入れ上限は、現在の4倍近い人数となります。
これは、日本がいかに「人手不足の危機的状況にあるか」 を表している
とも言えます。
その一方で、外国人材にとって日本は、 円安や低い賃金水準により、この数年
で著しく働く魅力が低下しました。
日本人の若者さえ、オーストラリアへ出稼ぎの行く時代ですから、 、、
何とも悲しい現実です。
外国人材に頼らなければ、日本の経済はもはや回らないところまで
きました。
我々は現状を受け止め、日本が今後も外国人から「選ばれる国」 となる
よう努力する必要があります。